『R25』でも「不況なのに人材不足の理由を考えて」いたらしい

こちらは前回取り上げた『WEDGE』よりやや穏当か。人材不足の業種として挙げられているのは

介護・医療・農業・林業・漁業・外食産業・販売店・警察

といったところ。でもここに釘を刺すのは五十嵐仁・法政大学大原社会問題研究所所長。

本人の希望や適性などに関係なく、仕事にあぶれているから他に回せばいいという考え方は、働く人を”人”扱いしていないことになる思います*1

本人の希望はまだ譲るとして*2適性が無い仕事を無理やりやらせるのは、本人も周囲も苦痛だし、なにより生産性に欠ける。
ひるがえって五十嵐先生は「福祉のニューディール政策」なるものを主張している。記事のまとめにあるように、「意欲的に新しい仕事を見つけたり、雇用されるための技術を身につけられる職業訓練プログラム」が必要なのかもしれない。

*1:原文ママ。おそらくR25編集部の校正ミス。

*2:向いてないと思っていた仕事がいざやってみると合っていた、とかあるから、当初の希望に必ずしもこだわらなくてもいいのではないかと。無論向いてない仕事を延々とやらされるのは不幸である。