m9第1号

一方『m9』には小飼弾ダンコーガイ)氏と赤木智弘氏の対談が載っていて、

赤木さんがすごく幸せになりづらい人だなあと思ったのは、具体的に「俺はこうしたいんだ、でも今はこうなんだ」っていうのがないので、手助けしにくいんですよね。(21頁)
ワーキングプアの人たちと話していて一番キツいのは「じゃあ自分がどこにいたいの?」って質問したときに、具体的な答えが返ってこないことなんですよ。(28頁)

職種とかはどうでもいいから、とにかく正社員に代表される安定雇用と安定収入を得たい、という具体的なビジョンは赤木氏も多くのワーキングプアの人も言っているのだから、具体的なビジョンやイメージがないってのは違うと思うんだけどなあ。
一方で小飼氏の以下の発言には同意。

世の中が変わるのを待つよりも、自分が変わっちゃうほうが楽です。(29頁)

楽と言うか、たしかにそのほうが簡単だと思う。赤木界隈の理論を読んでてぼくがいつも食い足りなく思うのはこのところで、みんな「こんな社会がいいな」という話をする人は一杯いるのにその実現性があまりに遠くて、それよりは自分が勝手に動いて仕事ゲットしちゃったほうが早いじゃない、ってのがあるわけ。