north2015さんに対するツッコミに対して横から感想

work magazine

http://d.hatena.ne.jp/gerling/20080927/1222544437
一番言いたいこと先に言っちゃうと、オオツカさんの、

子供っぽい夢想論ばっかり口にすることでみすみすそのチャンスを逸しているロスジェネ
すべての労働者に言論を通じて個として目覚めさせるのだ、なんていう理想論

への憤りには共感するので、理想はひとまず置いといて、現実に今の自分がどうすれば経済的・生活水準的に楽になれるのか、それを提案していくことが大事なんじゃないかと思う。
とりあえず本格的なレスはnorth2015さんにお譲りするけど、ハタから見ればオオツカさんの主張にも頷ける部分はある。

今にも死にそうなおじいちゃんやら、朝からパチンコ屋の前を並んでる夜勤明けの兄ちゃんやらがそんなものを読むのか、っていったらそんなはずはないでしょう？それどころか、大学の同級生だってそんなものを読む人間が何割いると思います？

確かにパチンコ屋で開店待ちしながら論壇誌を読んでる人というのは見たこと無い。そういう人も家では読んでるかもしれないけど、わからないものを「読んでいる」と断定するわけにはいかない。。
だからターゲットのくくりを変えることは必要なのかも。雇用形態に着目するとか、具体的な年収モデルを基に考えるとか。

　ぼくは今すぐ、もしくは近い将来、革命やらもしくはもっと民主的に選挙で抜本的な政権交代が起こって、僕らナウなヤングメンによる政治が始まるんだ、なんて寝言をまったく評価いたしません。
　でも、ぼくらが政治的に無力だとも思わないです。
　何とかして、組織力が上げられれば、ぼくらだって圧力団体として振舞えるかもしれない、そう思います。僕らに足りないのはそういったプラグマティックな考えです。

これも言えてる。「革命やらもしくはもっと民主的に選挙で抜本的な政権交代」が実現するかどうかは不明なので、オオツカさんの仰る「組織力」を上げることで「圧力団体として振舞える」ようにするための方法にシフトするのがより良い道なのかも。エントリを読むだけでは具体的に「プラグマティックな考え」はどんなものであるのか分からないのだけど、もしそれが実現に時間のかかるものであるならば、事が成るまでしのぐための方法や、或いは今時点で解決できることがあるなら、それを呈示しつつ。
まずは手持ちの駒か、手の届くカードを引いて何とかする具体策を提示していくほうが現実的なのかも。個人が救済されるチャネルはいくらでもあるのに、社会変革の一点突破だけというのもどうもねえ、と思うし。