大阪・西宮取材兼食い倒れ旅 ・つづき(1月22.23日の旅行をまとめたもの。10日からの連載モノです。最初からまとめて読みたいかたはこちらの10日分エントリーからたどると便利です)

こんな大きい富士山@裾野付近

車が愛知県内に入ると、ふたたび雪を被った山々が現れる。東京より雲が増えてきたがまだ晴れている。地元民ではないので山座同定*1が難しいのだが、伊吹山は判った。その向こうに雪雲らしき雲が見えて、一抹の不安が。

伊吹山は印象深い山である。東京から大阪へと幾度となく鈍行の旅をしているが、早朝の列車から眺めるこの山は実に美しく、硬いシートに疲れた身体と眠気に支配された頭を癒してくれる。ふたたび『日本百名山』より。

日本の一番太い動脈である東海道線も、大垣から米原のあいだ、(中略)東海道全線中これほど山の近くを走る所はなく、その中で私のいつも見とれるのは伊吹山の姿であった。
深田久弥日本百名山新潮文庫版より)

その大きな山容は大垣の手前からよく判る。そして冬に通るといつもその姿は白く化粧をしている。そして今日の天気図を思い起こすにつけ、あの山には今日もまた雪が降っているのであろうと想像をめぐらせる。

案の定、養老サービスエリアを出たあたりから沿道に雪が見え始める。次第にその量は増していき、岐阜と滋賀の県境を越える頃には真っ白。空もいよいよ曇ってきて、「ここは雪国」「チェーンの用意を」なんていう看板が目立つ。こりゃいよいよ降ってくるか?

つづく。

*1:「あの山は○○山」と見て判別すること。