一箱千円のタバコがプレカリアートを救う

ワーキングプアの人たちの間でも、止めたいと思いながらも吸っている人は多いのに、一箱300円などという中途半端な値段だから、みんなズルズルと吸ってしまうのである。
いっそ1000円になってくれれば「所詮タバコはぜいたく品」と思い、止めるふんぎりがつく。
日雇い派遣の現場などに行くと、どこも喫煙率は高いのだが、そのうちの多くは禁煙したがってるのも観察できる。たいがいの喫煙者は「タバコやめようかなあ…」なんて愚痴りながらもプカプカやっている。たまに禁煙を成功した人がいると羨望のまなざしを一身に集める。
値上げが禁煙のキッカケになるなら、それはそれでいいのではないか。本当に吸いたい人はいくら高くなろうと吸うだろうし、現状は真綿で首を絞めるように貧乏人から小金をむしりとる図式に、結果としてなってるから、そこから解放される効用も大きい。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080918k0000m040038000c.html
なんて記事もあって、税収は増えるという試算なのだそうだが、かりに税収が減るとしても、値上げはしたほうがいいと思うのはこういった理由がひとつある。