ニート論壇の主張が容疑者に届いていたなら、彼らの罪は思い。

これがそのまんま犯行動機に結びつくかどうかは知らないけども、書いてることがもうネット上にあふれるもののコピーもいいところで。さらに赤木智弘あたりとそこから影響されたもののコピーも入ってるような感じ。
http://d.hatena.ne.jp/strange/20080612#p1

ぼくも通り魔殺人事件の容疑者が赤木智弘氏あたりの主張を読んでいた可能性はあると思っていて、その真偽は今後の捜査で分かってくると思うんだけど、もしその説が正しいならば、赤木的論説が寝た子を起こしてしまったってことになるんじゃないかと。
それ自体は悪くないんだけど、アフターケアがちゃんとしてなかったのがいけない。つまり、不安や不満を煽るだけ煽っておいて、では我々虐げられた貧民は今後どう活動すればいいのか? というビジョンが決定的に欠けていたために、いったん上がったボルテージのぶつけ場所が無くなったのだ、という見方も出来る。
すなわち、赤木氏をはじめとするニート論壇には、煽った責任を取る必要がある、と思うし、救えなかった責任もある。むろんそれらは、サポーターであった俺などの弱小ブロガーやネットユーザにも存する。

もっとも、製造渡り鳥系派遣*1労働者のあいだに、ニート論壇的な言説がどれほど流通してるか微妙ではある。よって容疑者がニート論壇の存在を知らなかった可能性もあるが、それはそれで問題視すべきだ。一番必要なところに手紙が届いていなかったのだから。

*1:日研とかを派遣と呼ぶのには抵抗があるのだが、一応世間の慣例に従って。たとえばアデコとかパソナみたいな法改正以前からあったマトモな派遣業の人たちにしてみれば「あんな周旋屋風情と一緒にされるのはご免だ!」という怒りがあるようで。