うちのmixiに上げた記事をこっちにも載せてみる

アキバの通り魔事件に関する日記。有用なリアクションが少しずつきてるので、こっちにも載せとくといいかも、みたいな。

おそらく、ご遺族や被害者に近しい方を除けば、今回いちばん怒りをもっているのは、容疑者と同じ境遇の非正規雇用に従事する若者なんじゃないか。
「俺だって辛いけど歯食いしばって頑張ってるんだ、一人だけ不幸背負ってるみたいなツラして自分勝手やってんじゃねえよ!」と。ぼくだってそういう思いはある。違うのはぼくが休職中という身分であることと、ちと歳を取ってることくらいか。

ところで、容疑者の家宅捜索は近いうちにあるのだろうが、そのさいにいわゆるニート論壇に属する本とか出てくるんじゃないのかと危惧している。もし出てこないとしても、彼がそれら論壇の動きをウォッチしていた可能性は高いと感じる。比較的高学歴のようだし、そういう分野に興味をもっている可能性は高いとみる。

もしそうだとしたら。当のニート論壇に属する、または支持する人間はどうリアクションを取るべきか。
私見では、この事件を踏み台に格差社会反対ののろしを上げよう、動員に利用しよう、とか企んでる手合いがいるように感じる。一方で、余計なことをしてくれた、と思っている人もいると思われる。こいつのせいでむしろ運動が抑圧されるキッカケになるじゃないか、と。

ふざけるな。
どっちも。

前者がもとより論外なくらいの暴論であるのは言うまでも無いが、後者も人事のように考えてる時点で、似たようなものだ。

この事件は、ニート論壇に携わる者の責任でもある。彼らは容疑者が持っていた世間への鬱屈や怒りを正しい方向に導びくことができなかった。
すなわち、論壇は彼を救うことができなかった。そこに関わる者たちは皆、そのことを真剣に恥じるべきである。
かつてワーキングプアの心をつかんだ「サヨクは俺たちを救ってくれなかった!」という叫び。その同じ剣を今度は自らに突きつけ、いかにして贖罪をすべきか考えるべきなのだ。
赤木も、雨宮も、宇野もだ。無論、そんな論壇を応援してた、ぼくもだ。