なぜか、じゃりン子チエ。

じゃりン子チエ (1) (双葉文庫―名作シリーズ)

じゃりン子チエ (1) (双葉文庫―名作シリーズ)

ウチん町の図書館は漫画がわりと充実してて、数日前衝動借りしたのね。
いま読み返してみて色々褒めることはあるんだけど、まず言葉がいい。チエが母親に子供の頃のことを訊くシーンがあるんだけど、

お母はん 学校の時 勉強 えらかった
(文庫版3巻)

頭の中で反芻するとすごくいい響きに感じる。勉強が「できる」ではダメなんだよね。母が賢かったであろうことにチエは感づいてるから、それを表すには勉強が「えらかった」と言わないと。

ほかにも「パッチ」「ドンコ」「ミズヤ」「ニヌキ」などなど。消えかかってる大阪語なのだろう。オイラには意味が分からないものもあるし(汗。下品な「吉本語」が幅を利かせるのではなく、美しく血の通った表現にもっと目を向けるべきだと思うのだが。