なぜか、じゃりン子チエ。
- 作者: はるき悦巳
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1998/09/11
- メディア: 文庫
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いま読み返してみて色々褒めることはあるんだけど、まず言葉がいい。チエが母親に子供の頃のことを訊くシーンがあるんだけど、
お母はん 学校の時 勉強 えらかった
(文庫版3巻)
頭の中で反芻するとすごくいい響きに感じる。勉強が「できる」ではダメなんだよね。母が賢かったであろうことにチエは感づいてるから、それを表すには勉強が「えらかった」と言わないと。
ほかにも「パッチ」「ドンコ」「ミズヤ」「ニヌキ」などなど。消えかかってる大阪語なのだろう。オイラには意味が分からないものもあるし(汗。下品な「吉本語」が幅を利かせるのではなく、美しく血の通った表現にもっと目を向けるべきだと思うのだが。