2004夏・大阪(前回続き)

7月26日
平日につき蛍一さんは出社。ぼくも同じに出発する。梅田まで地下鉄で出て環状線に乗り換え。新今宮で降りてみる。ここのハローワークを一度見ておきたかったのだ。西原理恵子などがこの界隈を描いているので、その聖地訪問という感じ。

なんだが、凄かった。時間が時間だけに日雇いの仕事を求めるオジサン達がいっぱい。なかには若い人もいるのは学生とかが手っ取り早く小遣いを稼ごうということだろうか。道には屋台というかビールの箱にパラソルを立てただけのお店が並ぶ。そのうちの一軒でうどんを食べる。

これがなんと100円。スーパーで売ってるような袋入りのうどんに乾燥ねぎを蒔いて、市販のめんつゆをかけただけ。ところがこれがうまい。驚くほどにうまい。素材がどうのこうのというところを超越した何かがあるような気がする。

しばらく界隈を歩く。街にはおじさんが溢れ、店はどこも破格の安値。おそらく現在の日本資本主義社会のひずみが一気に押し寄せている街なんだと思う。でも今の日本人が忘れてしまった大切なものがまだここにはある、とも思う*1

つづく。

*1:とはいえ治安については未知数というのが正直なところ。無闇に行くことは薦められない。