「うだつ」と「うだつ」

ただ、古い言葉を大事にして、メディアで紹介するのはいいんですが、同じ言葉が地域によって違う意味で使われる場合、何らかの理由で片方の意味ばかりが広く流布して、もう一方の意味が廃れるってこともあるから要注意なんですよね。
たとえば「うだつ」。「防火壁」という意味が一般に広まってるけど、群馬あたりでは「煙出し」という意味です。http://www18.ocn.ne.jp/~matinavi/matinami-zyunrei/nisigunma.htmlによると、

この地方では煙出しのことを「うだつ」というとのことである。うだつが2つ以上ないとうだつがあがらないのだと昔は言っていたという。

生活習慣やしきたりでも同様のものはあるし*1、あとゲームとか遊びの決まりね。麻雀のルールなんかも地域差があったのが、ゲーム麻雀の普及で平板化してしまったとか*2

へたすれば、常識も地域によって違う。常識力検定とかって、その辺も配慮してるのかしら。

*1:ウチの地元は雛人形新暦の3月3日に出して旧暦の3月3日までしまわない決まりです。つまり早くしまわないと婚期が遅れると言うのは埼玉西部では本来言わない。

*2:東北地方では東南戦ではなくて東北戦が普通だったとか言う話を馬場プロがしてた記憶ある。