涼宮ハルヒの憂鬱 #14 7月2日TVS

で、やっぱり最終回。
少し時間が戻っているせいもあってか、ハルヒは我侭である。そして臍を曲げた挙句、閉鎖空間を発生させる。
しかし、そこに取り込まれたキョンは、ハルヒともどもそこからの脱出に成功する。ここの描写のひとつひとつに、ハルヒが大きく成長したところが垣間見える。
ひとりの女の子の精神的な成長を描くという観点で言えば、それは成功したと言っていいだろう。


作品の初期でハルヒがしていた退屈しのぎは、基本的に他人頼みなわけだ。そして退屈が生じれば癇癪を起こして世界を自分の思い通りに作り変えようとする。
でも、日常は、退屈なんかじゃない。退屈だと思うなら、それは自分で面白いことを探す努力が足りないということでしかない。
そのことに気づいているから、キョンハルヒに傅くのではなく、彼女が自分の力で変われるように導くことを選んだ。そう信じたい。