教育基本法改正案をめぐる議論とそれへのささやかな懸念

http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20060415/p1

はてな界隈ではこの改正案に待ったをかける論調が多く見られるのだが、ほかのところではどうなのだろう?はてなのブログみたいなカッチリした内容の文章って、読む層は限られるでしょ。だからこの改正案を無批判に受け入れてる人も多いんじゃないかなあ。

たとえばmixiの日記だとどうだろう、と思って検索してみる。以下、儀礼的に無関心を装うため出典の明記は控える。ユーザを特定する固有名詞は伏字で処理。まず、

日本ほど愛国心が足りない国はないのではないのだろうか。
特に最近の若者ほど自分の国に無関心は者はいないだろう。
日本はよりおおくの時間を愛国教育にするべきだと×××は考えている、愚民は「日本帝国の復活」などというだろうがこのようにしたほうが国のためなのである。
何かあると決まって愚民は国を責める、こんな国民は日本にとって要らないのだ。

なんてのが。これなんかは「本人ネタで書いてるだろw」みたいな印象も。読み手の中には真に受ける人がいるかもしれないけど。

で、もっとガチで書いてるっぽいトコを探してみたら、あった。

愛国心」と「伝統と文化の尊重」など、世界中の国にとってごく当たり前のことですね。
これに戦争などを結びつけて考える人は、よほど日教組の教育に毒されているのでしょう。
やっと当たり前のことが出来るようになった、それだけのことです。

「どう当たり前なのか」とかいう疑問って沸かないものなんかねえ。

実際には上にあげたような意見が大勢を占めてる現状なんだろうね。やっぱりはてなのブロガーが持つ問題意識って、はてなの外の人にはなかなか伝わらないんだよ。

ここを切り崩すのは難儀だよなあ。「大きな声」に同調しちゃってる人に対しては、単にはてなへのリンクを提示して「読め!」といっても大抵読んでくれないし。前提となる知識が共有されてないから。相手にもわかる自分の言葉で説明するしかないんかね。しんどいけど。それでもスルーされたりするけど。