交響詩篇エウレカセブン 第35話(12月18日TBS)

坊主奪還作戦決行。レントン達は首都に攻め込むんだが、そこには住人がいる。子供もいる。
そこにあるジレンマを現実の国際社会に即して言い換えれば、「周辺諸国の平和のために一国を空爆することは許されるのか」ということ。この葛藤をどう解決するのか気にして観ていたが、その辺の答えがどうもハッキリしない。
 
後半。ホランドの兄であることが判明したデューイのセリフである。

大衆は真実などでは動かない。必要なのは大きな声と、強い刺激だ。
その愚民たちのちっぽけなプライドを刺激してやれば、
真実より、まがいものを信じる。

単なるアニメのセリフとしては片付けられない引っ掛かりを感じる。ブラウン管のこっち側にいるわれわれ日本人も、ひょっとすると「大きな声」にくすぐられて「まがいものを信じ」てはいまいか。
 
自信ありげに話すデューイの表情が、この国の一部の政治家たちとダブって見えて仕方ないのだが。