交響詩篇エウレカセブン 第23話(9月25日TBS)

宗教に由来するテロと、同じ宗教を信じているというだけで迫害を受ける善良なる信者。いっぽうで彼女がテロリストではないと分かっていたとしても、大事な人を失ったやり場のない怒りをぶつけるしかない市民たち。いまの世界を反映したシナリオで、個人的には望んでいた展開。

レントンは、自分が正しいと思ってやったことが結果的に人を傷つけていたと気づく。「死んだらオシマイ」と叫ぶレントンであるが、それもまた「絶対の真理」ではなかった。

結局レントンはミッションの邪魔をしただけだった。ソレに対するチャールズの対処。なかなか人間が出来てる。ホランドが同じことをされたらレントンをタコ殴りだろう。しかしホランドもまた「本気でレントンのことを考えていた」のだ。だからといって20話あたりでの八つ当たりが正当化できるとも思わないが、優しさを表に出すのが上手か下手かの違いなのか。これまた「絶対の正解」は、無い。