カンフーハッスル

元日も映画館はファーストデイで料金1000円。何か面白いのないかと探したらコレが本日から公開というではないか! 前評判も上々だし、「少林サッカー」も観て面白かったし、行かねばってことで。

感想。期待通りの大爆笑作。CG技術でリアリティを追求するハリウッドとはまったく逆の方向性で、「ありえねー」ことを映像の中で実現させることに徹底し、「こんなしょーもないことに最新技術使うなよー!」というツッコミがいつしか「よっしゃあ! バカ最高!」という賛辞に変わってしまう。

ただ、この作品の中の笑いはすべてしっかりとしたストーリーに裏打ちされていて、泣かせるところではしっかり泣かせる。単なるドタバタに終始しないところがいいところである。

ところで、それほど映画に詳しくないのでなんともいえないが、チャウ監督は相当日本のサブカルに通じている気がする。走る人の足が何本にも見える赤塚不二夫の技法とか、コミックのおいしいところへのオマージュが感じられる。主人公が怪我をしてもすぐに治って出てくるのもギャグ漫画のパロディーかと思ったが、後の伏線なのでそれだけではないようだ。