ブッシュ再選。

傍目にはケリーのほうがインテリっぽく見えるわけだが、それゆえ「有名大卒で鼻持ちならない」と見られる可能性もある。それが敗れた一因では、と4日の「森本毅郎スタンバイ!*1」で分析していた。

一理ある。高学歴の人ほどそういうふうにみられがちだ。でもスポーツで多大な功績を残した人を鼻持ちならないとは言わないだろう。端的に言えば運動のできる人は尊敬されて勉強のできる人は妬まれる。この違いは何なのか。

話変わって。IT業界には顧客を見下している人が多くないか? 「アイツラロクにwebのことも知らずに変な注文ばかり言いやがって」と。しかしITの常識は世間の非常識とも言うし、傍から見れば彼らもまた鼻持ちならない。

さて。つまり他人を見下すかどうかが、鼻持ちならないか否かの分かれ目といえそうだ。それゆえ見下すつもりが無い頭のいい人も同じように見られてしまうと。とすればなぜ学問やコンピュータの世界には人を見下したがる人間が多いのか(あるいはごく少数なんだろうけど目立ってしまうのか)、それが新たな疑問。

ひるがえって、日本の民主党にも「鼻持ちならな」く見られそうな人が多い。このへんが政権交代の足枷(あしかせ)になりかねない気がするのは杞憂だろうか。