今週の康夫ちゃん・さいご

では、今後日本はどうすべきだと岡島さんは考えているのか。

岡島:戦闘地域だから駐留する根拠がない、撤退すべきなんです。フランス・ドイツ・ロシアも国連を使ってイラク問題に堂々と関与する土壌が出来てきている。つまり国連で決まった中でイラクにどう関わるかが見えてきた中で、仕切り直しをきちんとしないと。国連での決議が出たときにどうするのか見据えれば、日本はここで終止符を打ってはじめて次の国連活動としてのかかわりに原理原則をもって参加できるわけです。それをしないと原理原則が世界に見えないままになる。国家の主張が見えなくなる。

いったんスパッと撤退して日米同盟ではなく国連のほうに関与すべきである、と。その場合多国籍軍自衛隊は加わるのかという新たな問題が出てくるのだが、それを議論する前にいったんここでピリオドを打たないことには始まらない。アメリカべったりというイメージを国際的に植えつけては主体性のない国と思われても仕方なかろう。というか既にそう思われてるかもしれないが(汗。

(この項終わり)