池袋の本屋へ
フォトショップの解説本を探しに池袋へ。ここ数年のあいだに本屋が増えて、芳林堂>旭屋>リブロ>ジュンク堂と巡ればお茶の水まで行かなくても大抵用が足りる。
ただ芳林堂は休み、旭屋ではよさそうなのが見つからず、通過点に当たる西武の屋上で小休止というわけ。ここのうどんはさぬきの麺なのでうまひ。釜揚げ350円也。
池袋西武の屋上は昔ながらの雰囲気を保っていて非常に好ましい。言い換えれば素敵な寂れ方をしている。来るなら本当は平日の昼間がいちばんよい。見事なくらいおっちゃんしかいないからw。ダンボールのおうちにお住まいのおっちゃんとか、外回りで疲れたのでちょっと一息のはずがもう何時間も動かないサラリーマンのおっちゃんとか、会社に行くといって家を出たのに何故かここにいるおっちゃんとか。中年男の溜まり場になっているのだ。
年々キレイになっていく池袋の街に歩調をあわせてここの屋上も洗練されていってしまったら、彼らはどこへいくのだろう。
それにしても、だ。いい本が見つからない。パスとかアンチエイリアスとかいう言葉が目次や索引に並んでても役に立たないのだ。「〜がしたいときにはどうすればいいか」という検索ができないと困る。
あと、「〜をクリック」とか書いてあってもそれがどこにあるのかが分からなければどうしようもない。その辺の配慮をしてくれている本は多いんだけど、前段で言ったところが出来てないので納得できない。
なんというか、分からない人に分かってもらえる努力をしないと教本として役に立たない気がするんだが。「こんなん分からないほうが悪い」「分かる努力をしなさい」ってのは作り手の自己満足*1であって。だって教本だもん。文学作品じゃないんだからw。
とまれ。
最近はつとめて本屋に長居をしないようにしている。目的の本を見つけたら脇目も振らずに立ち去るようにしている。そうでないと欲しい本が次から次へと出てきて収拾が付かなくなるから。
でも結局誘惑に負けてしまった。
村上龍『13歳のハローワーク』(幻冬舎)
本が買って買ってと訴えてくる。本好きなら誰でも経験があるであろうあの感じ。いろいろ言われている幻冬舎だけど、売れる本を作ることに関しては一流だと思う。
*1:コンテンツを作るときには小学生でも分かるようにしろ、そうでないものはみな自己満足、って学校で習ったばかりだから余計にそう思う。