年末のM2・宮台の見解は。

きのうにつづき、2003年12月30日、バトルトークラジオ・アクセスより。

宮台:フラット化が進んでいる事がサブカルチャーを占う上でのキーポイントになると思う。今まではサブカルシーンを「ここに落差が生じてフラットになるんじゃないか」「埋められていない落差があるから、ここから何か出てくるんじゃないか」って見てこられた。でも行き着くところまで行って消費可能な落差があまりない。モノ考えなくてラクチンに生きられるけど、それではサブカルが衰退するので、性の苦しみ、生きる苦しみ、世界の裏側では人が死んでいるとか、なんかありえない感じするじゃないですか。

ん〜分からん(ぉ。要するに世の中に悩みが色々あったころは、それをもとにサブカルの産物(この場合は流行歌)ができるんだけど、今はみんなそういうの感じなくなってるから心を打つ歌って少ないよね、ってことなのかな。昔尾崎豊がいたころには、歌詞の世界に共感できる環境があったわけだけど、今は思春期の鬱屈した感情とかと無縁にみんな生きてる気がするしね。

つづく。