キル・ビル

いきなり「深作欣二に捧ぐ」と字幕が出てくるのが泣かせる。本編はこれぞクエンティン・タランティーノ! って感じでバイオレンスてんこ盛り。しかも東映ヤクザ映画やコアな時代劇へのオマージュに満ちている上に、途中でプロダクションI.Gのアニメが入ったりして。タランティーノの個人的趣味が全面展開してますな。

ところで、外国映画に出てくる日本の風物ってやたらおかしかったりするじゃない。警察の取調室に襖があったり。この点で言うとタランティーノちゃん絶対確信犯w。例えば、

  1. ユマ・サーマンが沖縄で着ていたTシャツ。たどたどしいカタカナで「オキナワ」と書いてある。そんなん絶対売ってねーってw
  2. 料亭に何故かキャバレーみたいなステージがあって、パンクバンドが演奏してるw
  3. しかも曲に合わせて客がゴーゴー踊ってるw
  4. ついでに栗山千明演ずる女子高生の名前が「GOGO夕張」。そんな名前で今時の女子高生呼んだらそれこそ命が危ないですw

でも細かい部分での描写はものすごく正確だったりするわけ。しかも狙ってる割にあざとくない。ま、どこまで本気でどこまでネタなのか分からないけど、狙ってやってる可能性大とみたね。

にしても、千葉真一ステキ。あと栗山千明。残虐な女子高生役をこれ以上なく残虐に演じている。荒唐無稽なキャラ設定なのになんだかリアル。だって今時の女子高生って本当に簡単に人殺しそうじゃんw
だからといって中田宏を支持はせんがな。

ちなみに来春に続編が公開予定だとか。パロディー満載なので、それまでに元ネタ漁りが大変だ。